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お香販売店での2Daysワークショップ:中国 杭州

今回の10日間の坐禅巡業の締めくくりとなるメインのワークショップ。初日に体験クラスを行ったお香販売店の多目的スペースを借りて行った。内容は日本で毎月開催している坐禅合宿の内容をベースにアレンジした講義と探究ワークと40分の坐禅を織り交ぜて行うプログラムを用意した。

 

参加者は7名。

それぞれの自己紹介からはじめ、アイスブレイクの探究ワーク。

その後僕の自己紹介から本題に入る。僕の修行のことや、道元禅師や普勧坐禅儀に触れて、この二日間で行っていく坐禅のレクチャーをする。

40分座って午前のセクションが終了。あっという間の2時間。

 

昼食は会場スタッフさんが、和食風のお弁当を用意してくれてみんなでいただく。お味噌汁まで、日本の調味料を用意して作っていただいて感謝。

 

長い休憩の後は、4時間の午後のセクション。

坐禅というものを営んできた仏教が世界をどのように見ているかというお話。道元禅師の「安楽の法門」という坐禅の見方にも触れる。

終わって40分の坐禅。皆さんご苦労の様子。

探究ワークはペアになって野口体操のワークからその質感を座ることに繋げていくようなものをじっくり1時間半行った。

そのまま最後の40分の坐禅。

初めての方にとって容易ではない、いきなり40分の坐禅を3回もこなす姿に合掌。

 

終わってからは、会場の近くのラーメン屋で参加者の方と夕食を食べた。

 

 

2日目。

この日の午前中のテーマは沈黙。2回の坐禅と探究ワークを行った。

休憩時間やクラス中の時間も言葉やアイコンタクト、身振り手振りなど、あらゆるコミュニケーションを取らないという時間に設定した。

ワークはリアルな身体感覚を確認するワークとペアになって僕の提案で色々な実験のようなことをするワークを行った。沈黙の中で黙々と、集中してワークを行う楽しみを皆で共有することができた様だった。午前の最後は40分の坐禅。沈黙の時間の中で行う坐禅は、より深い体験となっているようだった。

終わって沈黙を保ったままの昼食をとり、沈黙の時間を終えて休憩に入った。

 

午後の時間は、午前中の体験を言葉で振り返るところから始めた。

みなさんお気に入りの様子だった。

昨日のお話の続き仏教の世界観と今やっている坐禅の具体的なつながりなどのお話。普段、臨床や実践の場を持っている方も何人かいらして、それぞれの視点でのコメントも出たりといい時間を過ごした。

探究ワークでは、ペアになり自分の心の動きを知っていくワークをじっくりと行った。最後に40分の坐禅。

 

最後に円になってのクロージングでは、坐禅の中に安楽という感覚をそれぞれが見出しているような言葉を聞くことができた。また次回の開催を望む声もいただけた。

 

今回は2回目の中国での巡業だったが、毎回チャレンジのような気持ちで望まざるを得ないものの、ありがたい事に良い時間となっている。一重にサポートして下さる方のおかげ以外の何物でもないが、文化や背景が違ってもできるようなことをやらせてもらっていることは幸せだ。